Teams の音声品質について
Teams のオンライン会議需要が急増していることは、あちこちのニュースで報じられています。
それに伴って、Teams 会議の音声品質について問われるケースも増えています。
目次
さまざまな要素によって変動する品質
音声品質は、どんなサービスでも同じですが、基本的には第一にネットワーク回線の安定度によってかわります。
どうしても他のサ-ビスと品質を比較する必要があるのであれば、同じ状態で試す必要があります。
VPN の存在
社内リソースに社外からアクセスするために、VPN が利用取れているケースが多くあります。 Microsoft 365 のサービスの一部である Teams の場合、VPN での接続が必要なケースも多くあります。VPN で接続している環境では、その会社・組織が用意している VPN の容量によって、回線品質が左右されることが良くあります。可能な場合には、VPN を切断して接続してみると品質が格段に良くなった、というお話は良く聞きます。
Teams は VPN 接続で、他のサ-ビスは VPN 無しで接続して比較すると正しい比較にはなりません。
集合住宅の場合
集合住宅の場合、カタログ値としての回線容量は十分な場合が多いでしょう。ただ、緊急事態宣言のもと、多くの方が自宅での勤務を強いられて、皆さんが同じ回線を利用するケースがあります。この場合、結果的に1家族が利用されている帯域が狭くなっている可能性があります。この状態は利用している側ではなかなか分かりにくいケースも多いです。どうも品質が悪いと思ったら、回線のスピードチェックをしてみるのも一つの方法です。
また、 Teams は、スマホにもアプリがあるので、一時的にスマホで同じ Teams 会議に入ってみて音声品質を確認してみる、というのも一つのチェック方法です。スマホでつなぐと何の問題も無く良く聞こえる、というのは良く聞く話です。
そもそもの回線状態
緊急事態宣言下では、そもそもインターネットのバックボーンと呼ばれる最も太い回線すら逼迫している、というケースもあるようです。その場合には社会インフラの問題なので、個々のユーザーレベルではどうにもならないので我慢するしかないです。
Skype for Business との比較
Teams は、リアルタイムコミュニケーションの領域における Skype for Business の後継製品です。すでに移行を完了しているユーザーもいらっしゃるし、これから移行するユーザーもいらっしゃるでしょう。
移行された方々の声では、Skype よりは、Teams の方が音声品質が良い、という方が多いように感じています。もちろんこれまでご説明してきたように、完全に同じ環境で試さないと正しい比較にはならないのですが、マイクロソフトの発信では、音声品質についても Teams では改善されているというのが公式発表です。
ちなみに、Teams にて利用しているデバイスの確認方法は下記記事にて解説しています。
Teams の問題
最後にもちろん Teams に問題がある場合もあります。想定外のユーザーの急増で対応が間に合っていないケースもあるようです。現在は、できる限り Teams 会議の品質を維持するために、一部重要ではないと判断された機能については、制限されています。機能制限をすることで Teams 会議の品質を担保すると言う取り組みです。
例えば、Teams 内で OneNote の編集ができない、というのはその機能制限の代表的なものです。
オンライン会議だけではない Teams
Teams を単純にオンライン会議ツールとして他のオンライン会議ツールと比較する場合がありますが、 Teams は本来オンライン会議だけを提供するサービスではありません。チャットコミュニケーションやファイル共有、共同作業などの仕事に必要なさまざまなサービスを提供しています。
それぞれを別のツールで利用するよりは、はるかに効率的に仕事を捌くことができるはずです。
Teams を他のツールと比較する場合には、次の2点についてご留意いただくといいかも、思う点を記載します。
- 同じネットワーク環境で確認する。
- Teams を単なるオンライン会議ツールとは思わずに比較する
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