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Microsoft 365 版 Office アプリの3つのメリット

Outlook や Excel, Word, PowerPoint といった Office アプリは非常に多くの企業で利用され続けています。企業・組織での Excel の普及率はなんと98.5%というデータもあるようです。

そんな Office アプリは大きく分けて

  • Office 2019 や Office 2021 といった買い切り版・パッケージ版のもの
  • Microsoft 365(Office 365)のもの

が存在しています。
(365版の Office というとウェブブラウザ上で利用するだけのものと思われてしまうことがたまにありますが、インストールしてご利用頂くアプリが用意されています。念のため。)

最近では買い切り版のサポート期限が短く設定されることもあり、Microsoft 365 版をご検討される企業が増えています。

この記事では、Microsoft 365 で Office アプリを利用することによるメリットとプランを紹介します。また、Microsoft 365 の法人向けライセンスと個人向けライセンスの違いについても解説します。

Microsoft 365 版 Office アプリのメリット3つ

入れ替えの手間が無くなる

買い切り版・パッケージ版の Office アプリを利用している場合、サポート期限が存在しているため、どこかの時点で新しいバージョンへの入れ替えが必要になります。2022年7月現在では、Office 2013 の延長サポート期限まで1年を切っています。

企業の規模を問わず Office アプリの入れ替えというのは大きな作業となるケースが多いかと思います。

一方 Microsoft 365 の Office アプリであれば、自動的に最新の状態にアップデートされていくため、アプリを入れ替えるという作業が発生しません。

また、ユーザーにとっては常に最新の機能が使えるという点もメリットになります。

Microsoft 365 版の Office アプリの画面(Windows11)

Microsoft 365 版の Office アプリの画面(Windows11)

複数デバイスにインストールして利用できる

買い切り版の Office アプリでは、1ライセンスでインストール可能なデバイスは2台までということが多いです。

また、PC に最初から入っているようなプリインストール版であればそのデバイスでしか使えないものが基本かと思います。

Microsoft 365 では、1ライセンスで PC,スマートフォン,タブレットの各5台の計15台まで同時インストールして利用可能です。

ライセンスを割り当てられたユーザーが所有のデバイスの範囲という条件はありますが、複数台お持ちのユーザーにとってはお得になります。具体的な金額感については後述します。

管理センターで管理機能が使える

Microsoft 365 では、組織としてのご契約ごとに管理センターとよばれる管理機能が使えます。

例えば、社員の入社にあわせてユーザーを作成してライセンスを割り当て、Office アプリをすぐに使えるようにするということが非常にスムーズに行えます。他にもユーザーが Microsoft 365 を利用しているデバイスを確認できたり、ライセンスによってはデバイス管理(Intune)の機能も利用できます。

一元管理ができることは、システム担当者にとって大きなメリットになります。

Microsoft 365 管理センターの画面

Microsoft 365 管理センターの画面

Microsoft 365 の Office アプリが使えるライセンス

300名以下の企業・組織様向けに提供されている主な Microsoft 365 のプランは下記のとおりです。

Microsoft 365 主要プラン一覧

Microsoft 365 主要プラン一覧(クリックで拡大)

この中で、Outlook 等の Office アプリのアイコンがある下記のプランに Microsoft 365 版の Office アプリが含まれています。

  • Microsoft 365 Apps for Business
  • Microsoft 365 Business Standard
  • Microsoft 365 Business Premium

その中でも、Office アプリがメインになったプランが、Microsoft 365 Apps for Business です。他のプランは Teams や Exchange, SharePoint 等も利用したい場合の選択肢です。

ちなみに、表に記載の金額は1ライセンスあたり年間の標準価格(税別)ですが、弊社からご契約いただける場合は割引があります。ご関心があれば下記ページをご覧ください。

1TB の OneDrive も使えます

Microsoft 365 では、Office アプリだけでなく、1TB のクラウドストレージ=OneDrive for Business が利用できます。

ライセンスを割り当てられた各ユーザーごとに 1TB の領域を使えるので、かなり巨大な容量です。OneDrive に保存されたファイルを他のユーザーと同時に開いて、リアルタイムな共同編集も可能です。

買い切り版と Microsoft 365 版を比較する際に、OneDrive の存在が意外と見落とされていることがあるのでご注意ください。

OneDrive for Business の画面

OneDrive for Business の画面

Microsoft 365 の法人向けライセンスと個人向けライセンスは何が違う?

ここまで、Office アプリの観点から Microsoft 365 版と買い切り版の違いを解説してきました。
一方で、Microsoft 365 には法人向けのライセンスと個人向けのライセンスの二種類が存在しています。
法人向けライセンスでは、Microsoft 365 Apps for Business や Microsoft 365 Business Standard 等があり、個人向けライセンスには Microsoft 365 Personal(旧称 Office 365 Solo)があります。
どちらとも、常に最新の Office アプリが使えるという点には変わりありませんが、Microsoft 365 Personal は下記の点で異なります。

  • 料金が若干高い(年間税込み12,984円と、Apps for Business では年間税込み11,880円)
  • 管理センターの機能が無いため、別のユーザーで利用する場合などでは、別途契約しなおすことが必要になる
  • 既存環境を引き継いで他の法人向けライセンスに変更できない

費用的には年間約1,000円の差に加え、組織として利用する際には管理センターの有無がかなり重要な違いになるかと思います。

ちなみに、個人向けにしかないものとしては 月60分までの Skype 無料通話(固定電話や携帯電話への発信)の特典があります。

まとめ

Microsoft 365 の Office アプリには、ご紹介したようなメリットが存在します。

もちろん、今すぐ Office アプリの更新が必要ではないという方も、今後の選択肢として「買い切り版」か「Microsoft 365 版」の2つが存在している、ということをご認識頂ければ幸いです。

最後に、簡単に違いをまとめてみました。

法人向け Microsoft 365 個人向け Microsoft 365 買い切り版 Office
代表的なライセンス Microsoft 365 Apps for Business, Microsoft 365 Business Standard, Office 365 E3 等 Microsoft 365 Personal Office 2021, Office 2019,Office 2016等
各種 Office アプリ ○(ただし、Home & Business には Access,Publisher は含まれない)
1TB の OneDrive
常に最新の Office アプリ
複数デバイスでの利用 △(契約による。1ライセンスで2台までが基本。プリインストール版は基本的にそのデバイスでのみ利用可能)
管理機能
1ライセンスの費用 年間11,880円(税込、Microsoft 365 Apps for Business の場合。弊社からご契約であれば割引有) 年間12,984円(税込) 購入方法・ライセンスによる。
参考として、Microsoft 公式サイト2022年7月11日時点での Office Professional 2021 の価格は65,784円(税込)

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