「オンライン会議のマナー」に思うこと
こんなマナーが紹介されているようです
先日、「オンライン会議での NG マナー」が紹介されている記事をネット上でいくつか読みました。どうやら、下記のような行為が NG マナーとされているようです。
- 服装はビジネスカジュアルかスーツ
- 相槌はあまりしないようにする
- 画面ではなくカメラに目線を送る
- 背景に余計なものが映らないようにする
- 音質や画質に気を付ける
- 発言時以外はミュートにする
- 目上の人が退出するまで退出はしない
等々、様々な点でマナーが存在するようです。
ネット上の反応は賛否両論、というよりは否が多いですね。「お前はどうなんだ。」と聞かれたらやっぱり否な訳ですが、それでも、全部認めない、という訳ではないです。
ただ、それぞれのマナーの是非の前に思うところがあって、この記事を書いています。
マナーを決めるのには早すぎませんか?
コロナウイルスの危険性が日本でも報道され始めたのが1~2月、その後、在宅勤務が本格化してきたのは今月4月と思います。取り組みが早い企業であっても3月下旬からの実施ではないでしょうか。
Teams を筆頭に、Zoom や Slack, Chatwork といったサービスはこれまで使っていたけれど、オンライン会議を行うのはあまり慣れていなかったり、そもそも今まで使ったことがない、という方は一定の割合いるのだと思います。日本全国でこれだけの騒動になっているわけですから、その数たるや計り知れないわけです。そもそも今まで対面でのやり取りがメインで、あまり PC を使ってこなかったという方だって珍しくありません。
さて、そのようなユーザーも多い中、正しくマナーを決めることは出来るのでしょうか?私にとっては、そこがとても疑問に感じている点です。
マナーとは何か、ということを語る資格は私にはありません。でも、マナーは長い時間をかけて人々の中で醸成されていく性質を持っているはずです。
社員が一斉にテレワークを行うという状況はせいぜいこの1~2か月の間に始まったことで、それに対してマナーを決めるというのは、あまりにも気が早い話だと思うのです。
各自の事情もあります
また、どうしても各ユーザーの事情で実現できないことはあります。
例えば、音質や画質については、利用しているネットワークの混雑状況が影響します。アパートやマンションといった集合住宅ではネット回線が共有となっている場合は多く、特に今のようにテレワークの方が増えるとどうしても遅くなってしまうのです。
(さらに言えば、PC に付属のマイク・スピーカーではなく、Jabra のような高品質なヘッドセットを使うことで音質は向上しますが、なかなか良い値段がするのです。。。)
カメラの背景についても同様です。そもそも家に仕事用の部屋が無く、リビングでテレワークを行う方もいるわけです。余計な物が映ったり、お子様の声が入ったりしてしまうのも仕方が無いことではないでしょうか。
それでもマナーは大事です
一方で、マナーを守るべき場面は多いです。スーパーでの列の守り方にしても、店員さんへの接し方にしても、マナーがあることでお互いに嫌な思いをせずに済むのなら、それに越したことはありません。
ビジネスでもマナーはやはり重要です。特に、「お客様に合わせること」が大事だと私は考えています。いわゆる TPO にふさわしい振る舞いを意識することは、お互いがスムーズにビジネスを進めていくために欠かせないものだと思います。
Teams で困ったら
非効率に繋がるマナーも、実はサービスを使いこなせてないせいで作られてしまっている、なんていうケースもあるかもしれません。
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