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目標設定について

変えてはいけない目標

目標設定は、ビジネスでプランを作成するときにとても大切なポイントです。目標設定のないプランは、プランとはいえないと言ってもいいかもしれません。

このコロナウィルスによる社会的混乱で、目標設定について感じることがあるので、このブログを書いています。

SMART な目標

よく、目標設定は SMART にと言われます。SMART については別にご説明したいと思いますが、要は、測定可能で頑張れば到達可能で、期限が決まっていて、目標を達成することがビジネスのとって意味がある、といった目標を設定することを説明しているものです。

目標に期限がある理由

SMART の”T”は “Time bound” で、期限がきちんと設定させていることを意味しています。もちろん目標設定に取って重要な要素であることは、余り深く考えなくてもご理解いただけるかと思います。上場企業の経営計画でも必ずいつまでに売上を xxx にするような時期が明記されていると思います。

通常のビジネスプランでもこの点はとても重要なのは全く同じです。時期が決まっていないと、プランを実行した結果が良かったのか、ダメだったのかの判断ができないから当たり前かもしれません。いわゆる PDCA は回せないことになります。

PDCA については、こちらで少し説明をしています。

目標は変えてはいけない

筆者は、中学校卒業以来約30年にわたって、中学生に水泳を教えるボランティアをしていました。われわれの指導者から多くのことを教わりましたが、その中で決して忘れないことの一つとして次の事があります。

「初心者にここまで泳ぎなさい、と言ったときに、その子がどんなに泳げると思っても決して後ろに下がってはいけない」と言うことがあります。当時は、そのまま受け止めて、自分に厳に言い聞かせて守っていたものです。でもそれは、「ゴールを変えてはいけない」という教えだったということに明確に気付いたのは、働き始めてからのことです。

もちろん、作ったプランで設定した目標が実は正しくなかったということに気付くことは珍しくありません。高すぎる目標もあれは、低すぎる目標もあり得るでしょう。それに気付いたとしてもそのプランの目標は変えずに、PDCA の次のサイクルのプラン時により深い知見に基づいた目標設定をすることが大切です。

緊急時に有効な OODA

緊急時には PDCA ではなく、OODA という物事の考え方、アクションの取り方が有効かもしれません。OODA では、プラン作成も目標設定もしません。簡単にいえば、状況を見極めて素早く動く、ということになります。とはいえ、OODA には、Orient という方向付けのプロセスがあります。これが目標設定に近いプロセスになりますでしょうか。

コロナ対策の問題点

筆者が思わずこのプログを書き始めてしまったのは、現在日本で行われているコロナ対策は、PDCA での説明もできないし、OODA にも即していない。やり方として非常に芳しく無いと言わざるを得ない、後々このように実行するのは明確に間違っている、という材料になりそうなポイント満載だからです。

PDCA 的には、目標は置いたように見えて、それが曖昧だったり変更されてしまったりと上述した最もやってはいけないパターンになっています。我慢するのはいいのだけれど、一体いつまで画面すればいいのか? それが明確でありさえすれば、人びとは結構我慢できます。しかし、現在はそのゴールがどこにあるのか分からない、あるいは、あってもそれは遠ざかってしまう可能性が高い、と直感的に感じています。それが極めて高いストレスを引き起こすわけです。自分がやっていることの意味づけ、意義づけができなくなるのです。

OODA の視点に立てば、全くスピード感が足りません。OODA はもともとアメリカの空軍で鍛え上げられた思考のプロセスのようです。マッハで飛んでいる戦闘機にもとめられる一瞬の判断がその原点にあります。まるで手こぎボートのようなスピード感で物事が進んでいるこの状態は、やはり人びとのストレスをかなり増大させるものかと思います。

マーケティングにとってはやはり PDCA が重要であることはこちらに書きました。

現在のコロナ対策に置き換えると、OODA 的なスピード感で進めなければならないことと、PDCA をきちんと回して、改善を続けなければいけないこと、両面があると思います。どちらもできていないとなると極めて深刻な状況に陥ると思われてしまうのは私だけでしょうか?

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