業務基礎スキルとは?
働き方改革のベースにあるもの
弊社は、日本タイムマネジメント協会が提唱する仕事の分析手法に共感して、提唱しております。
「業務基礎スキル」という考え方は、そのベースにあるものです。
社長と新入社員の仕事は同じ! ?
開口一番「社長と新入社員の仕事は同じです」と始まると、皆さんぎょっとして、耳を塞ぐか、この話はこれ以上聴く必要がないと感じるか、反応はいろいろですが、まずは評判の良くない第一声です。
でもよく考えてみてください。かの名選手、野球のイチロウでもサッカーのジーコでもテニスの錦織でも誰でも思い浮かべてください。彼らのプレーの基本は、小学生のプレーの基本と異なるのでしょうか? 小学生の頃、グラブをはめたら必ず言われました。「ボールは正面で取りなさい」「腰を落としなさい」「ボールから目を離してはいけない」など、もろもろ。
プロ野球にもファインプレーもあるし、凡ミスもあります。ファインプレーを見るとこれはプロでなければできないと率直に思います。他方で凡ミスに対してはこぞって評論家が「基本を守っていない」といいます。その基本は小学生が学ぶ「基本」と同じです。
そうなんです。小学生のプレーでもプロ野球選手のプレーでも一番の基本となるところは同じなのです。
もちろん、基礎体力を向上させる点でも同じです。スポーツ選手が方法は異なるとしても足腰を鍛えるのは、基礎体力でしょう。基礎体力の鍛え方は、ある程度まで成長すると、プロでもアマでも同じような方法をとります。基礎体力が高い人の方がより良いプレーをする可能性があるように見えます。きの基礎体力にはもちろん柔軟性なども含まれます。
業務の基礎体力は何?
残念ながら仕事に必要な基礎体力が何であるかを正面から議論することはあまりなかったと言わざるを得ません。今でこそ新入社員に一定のプログラムでビジネスの基本を教育するプログラムも充実してきていますが、特定の大手企業に限定されていると思います。また多くの新入社員研修は「専門スキル」に多くの時間を割きます。
でも、プロスポーツ選手が走り込みをするように、仕事をする人びとも基礎体力を向上させるための訓練が有効なのです。
でも、仕事の「基礎体力」はなんであるかを考える機会はほとんどありません。それを分解して整理したものが「業務基礎スキル」という考え方に集約されています。
一流スポーツ選手もそうであるように、基礎体力の鍛え方はいろいろとあり、一流であればあるほど独自の鍛え方を持っていることが多いようです。仕事でも優秀な人は、自身で基礎体力の鍛え方を発見して実践します。でも、そうではない人びとも多いのです。その点に目を向けずに「基礎体力」=「基礎スキル」の向上に尽力しないので、全体としての業務効率が上がらないわけです。
業務基礎スキル診断
日本タイムマネジメント協会が開発し、弊社でも提供している「業務基礎スキル診断」は、こうした仕事の基礎体力を診断して、数値としてその結果を示すプログラムです。
次のような要素について調査し診断します。
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- 投下時間
- 動機
- 優先順位
- 役割分担
- 意思疎通
- 専門知識
- 会社環境
- 情報処理
基礎体力の捉え方はこの手法だけではないと言えるでしょうが、大切なことはきちんと数値で結果を出せることです。
それによって、何に取り組まなければならないのかが明確になります。また、個人のスキルの変化、組織の変化を把握出来るようになります。取り組みの成果も明確になるわけです。
冒頭でご紹介した「社長と新入社員の仕事は同じです」と言う意味は、この基礎スキルの部分についての説明です。経験も出してきた結果も、もちろん専門スキルも全く異なる両者ですが、「基礎スキル」と言える部分は同じ、という意味です。
働き方改革と基礎スキル
「働き方改革」が声高に言われるようになって久しいですが、なかなか進んでいないように見えることも確かです。
進んでいない理由はいろいろに分析されていますが、我々の視点からすれば、「基礎スキル」が備わっていないのに、応用プレイは難しいということは明確なように見えます。「労務管理」ができない、というようなこともこの基礎スキルに依存します。何を管理するのか分かっていないと管理できないからです。
もし働き方改革の方向付けに悩んでいる場合には、一度「業務基礎スキル診断」にチャレンジしてみていただくことは、壁の突破に役立つかもしれません。
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